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【 火器管制レーダー照射 】 [政治]

【 火器管制レーダー照射 】

 

とうとうと言うべきか、やはりと言うべきか韓国の駆逐艦による日本の対潜哨戒機へのレーダー照射の件はうやむやになりそうです。

これまでの経緯を見ると

 

1.最初、韓国は北朝鮮の船を探索するレーダーが対潜哨戒機にも当たってしまった、とレーダー照射を認めました。

2.しかし、日本が映像を公開し、北朝鮮船が至近にいて探索の必要もなく、海も静かだったことが判明すると、今度はレーダーを当てていない・・と抗弁し始めました。

3.そこで、日本がレーダー照射の警報音を流すと、最初はその警報音は信用できないと言い、次には対潜哨戒機が低空で接近してきたからだ・・と論点をすり替えてきました。前言を翻してレーダー照射を認めた訳ですが、今度は、被害者は韓国軍だと強弁してきました。

4.さらに、今後は対潜哨戒機が接近したらレーダー照射をすると通告してきました。

もっとも、それについても韓国は正式に日本に通告したという意見と、そうではないという意見があって、はっきりしません。

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結局、彼らはレーダー照射をしたと認めたのか?そうならば、レーダー照射していないとした彼らの主張は真っ赤な嘘だったのか? よく分かりません。

とにかく、韓国としては論点をずらしたり、肯定と否定を繰り返したりして、最後はうやむやにしたい・・という作戦です。以前、弊ブログで江華島事件について触れましたが、当時の朝鮮側の説明も、責任逃れのために、言を左右させ、一貫しない信用できないものだったようです。

https://halibut.blog.so-net.ne.jp/2018-10-05-1

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私自身、韓国の製品を日本の製鉄会社に納入した際、韓国のメーカーの説明がいい加減で信用できず困った事があります。韓国の人は前言を翻すことになんら呵責を感じないのか?

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そうなると、今度はレーダー照射など大した事ではないし、それを問題視する日本の方がおかしいという奇妙な意見が韓国から登場します。韓国人だけではありません。航空自衛隊の元幕僚長で右派の論客として知られる田母神俊雄氏も、レーダー照射など大したことではない・・と言っています。彼の意見はツイッターで示されましたが、何とか韓国側の応援をしたいAERAは、右派の論客である田母神氏ですら、レーダー照射を問題として取り上げるのはおかしいと言っているではないか。騒ぎ過ぎだ・・・という意見です。

https://ironna.jp/article/11560

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では本当はどうなのか?

80年代の傑作映画「トップガン」では、冒頭に米軍の戦闘機がミグ戦闘機からレーダーロックオンされる場面から始まります。結局その時はミサイルは発射されませんが、ロックオンされたパイロットはパニックに陥り、戦闘機を降りることになります。その結果、主人公のトム・クルーズらが、ミラマー基地のトップガン養成コースに送られることになります。

映画の後半の空中戦の場面では、ミグからロックオンされた直後にミサイルが発射されF14戦闘機が撃墜されます。

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つまり、米軍ではロックオンされれば、即撃墜の危険にさらされた・・と理解されます。

そんなことを言うが、所詮映画の中の世界ではないか?という意見もありましょう。

米軍は、ベトナム戦争でもコソボ紛争でも、ロックオンと同時にミサイルを発射され航空機を撃墜されています。

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それは戦時であって、平時ではないだろう・・という意見もありましょうが、平時でもロックオン即撃墜の例があります。有名なパワーズ大尉が乗ったU2偵察機は、領空侵犯とはいえ、平時に旧ソ連によってレーダーロックオンされ、そして撃墜されています。

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逆にロックオンされた米軍はどう対応するか?と言えば、これは躊躇なく反撃しています。

イラクでは、湾岸戦争とイラク戦争の間、しばらく平和な時代がありました。多国籍軍はイラクの領空を管理下に置き、警戒飛行していましたが、時々イラク軍のレーダーサイトからレーダーの照射(ロックオン)を受けました。その都度、ロックオンされた飛行機は即座に反転し、照射したレーダーサイトを攻撃・破壊しています。イラク側にどの程度の被害がでたかは不明ですが、多国籍軍の対応は当然のこととされました。

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戦争状態でなくても軍用機に火器管制レーダーを照射すれば、逆に攻撃されても仕方ないというのが、世界の常識です。

韓国軍もその常識は認識していたはずですが、日本の自衛隊に対しては何をしても許されるとたかをくくっていた可能性があります。

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理解できないのは、なぜ田母神俊雄元航空幕僚長が、レーダー照射など大騒ぎする問題ではない・・と発言したのかです。

ここからは、オヒョウの推測になるのですが・・・、田母神氏はパイロット出身ではありません。航空機に搭乗した経験はありますが、基本的には高射砲部隊の出身です。実際には今の時代、高射砲ではなく、パトリオットやナイキJといった迎撃ミサイルを担当した訳ですが、本当に外国の軍隊と接触する最前線にいた訳ではありません。それが彼の見解に影響を与えた可能性があります。

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そしてもう一つの推測ですが、ひょっとしたら、日本政府が黙っていただけで、これまでも自衛隊機はレーダーロックオンされていたのではないか?という疑いです。

これまで自衛隊機や、海上自衛隊の護衛艦にレーダーロックオンした国は、知られている限りでは中国と韓国だけです。いずれも外交上デリケートな扱いを要する国です。

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現場の自衛隊員が強い脅威を感じても、温度差がある上層部で握りつぶされ、公表されてこなかった可能性があります。さらに言えば、防衛省(防衛庁)と外務省の力関係があります。事を荒立てたくない外務省と、現場で脅威を感じる防衛省では外務省の力が優り、これまでのレーダー照射はうやむやにされていた可能性があります。田母神氏はそれを踏まえて「大したことはない」と言い、韓国軍は「どうせ日本は騒がないはずだ」と考えていたのかも知れません。

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映画「トップガン」にあるように、ロックオンされるというのは搭乗員にとって大変なストレスになります。今回のビデオを見ると、P1哨戒機の搭乗員の対応は極めて冷静であり、肝の座った隊員達であることが分かります。実はパニックに陥らない、冷静で勇敢な隊員の存在こそが自衛隊の強みであり、外国が日本の自衛隊を恐れる理由でもあります。

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日本の自衛隊を脅かそうと、レーダーロックオンした結果、逆に自衛隊の凄みというか強さを感じて慌てているのが、韓国海軍かも知れません。

各国の軍隊は、自らの強さをアピールして、戦争抑止に役立てようとしています。それはしばしば最新兵器を見せびらかす形で行なわれます。ある意味で幼児的です。中国は航空母艦をPRし、韓国も新型潜水艦の建造を自慢します。北朝鮮の場合はミサイルです。

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しかし、戦争抑止に役立つ最も強烈な武力の誇示は、勇敢で精強な隊員を揃えている事の証明です。今回のレーダー照射事件で、冷静な対応をした搭乗員が紹介され、図らずもそれが実現しました。

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日本を脅すつもりで火器管制レーダーを照射し、逆に自分達が自衛隊の恐ろしさを思い知らされ、かつ見苦しい言い訳で国家の信用を無くした韓国にとって、レーダー照射は、実に高くついた失敗だった・・と私は考えます。


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